導入事例005. Solmanエンジニアを探すリスク

Solmanエンジニアを探すリスク

BACKGROUND

背 景

Solution Managerの導入はSAPのERP製品導入には欠かせないシステムでありますが、実は、この運用に多くの課題があり、この点でお困りのお客様を何度も見てきました。
Solution Managerは導入後も便利なツールです。上手く活用することで、SAPシステムの運用コスト低減や運用改善に大きな貢献が見込めるのですが、一方で、このシステムの運用は専門的で簡単ではないという側面もございます。よく見る困りごととして、導入時のみ派遣エンジニア要員をアサインし、 Solution Managerの設計・運用・管理を任せ、構築PJが終われば、この要員を予算の関係上でリリースしてしまう。勿論、引継は行うのですが、大抵は引継もれが発生し、Solution Managerの活用が殆どできなくなってしまいます。こうした背景から、毎回、 構築案件に際しSolution Managerがわかるエンジニアを探すリスクが発生します。うまく見つかれば良いのですが、Solution Managerエンジニアの需要は高く、エンジニアが出てこないという背景があります。毎回、Solution Managerエンジニアを探すリスク

PROBLEM

問題・課題

SAP ECC6.0からS/4 HANAへのコンバージョン案件を進めるにあたりSAP社はERPシステム導入時にはSolution Managerの導入を推奨している。これはSAP社が今後Solution Managerを中心としたSAPシステムの管理を行っていくためであるが、Solution Managerを構築出来るエンジニアが少なく、S/4 HANAへのコンバージョン案件が並走する中、エンジニアの確保が非常に困難な状況
にある。

PROBLEM SOLVING

解決実績

別プロジェクトにアサインされていたSolution Manager構築経験のあるエンジニアを開発環境の構築タイミングのみアサインし、そのタイミングで別エンジニアへのOJT教育を行い、Solution Managerを活用できるメンバーを増やした。これにより、以降の環境構築については、教育を受けたエンジニア主導で運用し、経験者はフォローを行うのみで問題なくGoLiveを迎えるに至った。
Solution Manager構築経験者の工数を抑え、複数案件を同時に参画可能としつつ、OJTでエンジニアを育てられたため、今後他案件でのSolution Manager発生時に対応可能な要員を増やすことに成功した。

SPECIAL INITIATIVES

「情シスチームB」としての特別な取り組み

Solution Managerの構築はなかなか経験出来るタイミングがなく、導入以降はあまり変更することがないことも多いため、知見者を広げるにはプロジェクト管理者との協力が不可欠である。
単純にそのプロジェクト単体で見れば経験者が実施した方が効率的であるが、長期的な計画また複数同時案件を一緒に達成することを考えるのであれば、買い切り、売り切りのスタイルではなく、長期的なリソース計画を策定していく必要がある。こうした長期的な計画を企業間で合意しながら進められるのが「情シスチームB」の大きな強みである。※Solution Managerとは、SAPシステムによって提供される複雑な機能を統合管理する為のシステムです