導入事例001. Azureを軸としたパブリッククラウドへ

Azureを軸としたパブリッククラウドへ

 

 

2. 手順の精緻化と関係者との認識すり合わせ

DR環境の切替は、Azure環境を切り替える担当、Network(DNS)の切替を行う担当、OS、DBを切替る担当、システム別にアプリケーションを切り替える担当に分かれます。
各担当の作業は前後関係(依存関係) があるため連携ミスがあると後続作業担当の手が止まることになります。担当者の手が止まり切替時間の増加とならないよう、この依存関係がある作業は明確に手順上に記載するようにしました。(後続作業担当は作業開始時間になっても前提作業担当から連絡が無い場合には確認する手順とした)

 

3. DR切替作業のタイムマネジメント

切替訓練においては、全担当者と全体管理者がチャットにて進捗確認をリアルタイムで行います。
管理者はタイムチャートとの差異を確認しつつ、切り戻しリミットを超えないように全体をコントロールしながら進めます。結果、DR切替訓練は計画された予定時間を30分以上前倒しで完遂することができ、その後の本番稼働にも影響を出しませんでした。切替手順や切替後の運用手順においても、細かい課題を洗い出し、DR切替訓練後に修正を行い精度を高めることが出来ました。

 

SPECIAL INITIATIVES

「情シスチームB」としての特別な取り組み

 

私達はAzureサービスならびにAzure Site Recovery技術のノウハウを豊富に持っています。
しかし、技術力や過去実績のノウハウが、すべてのシステムに適用できるとは思っていません。

その為、本番環境への変更作業では、想定できない事態が起きた場合にも、本番システムを守るための2重、3重のバックアッププランを用意しておく必要があります。
作業においては、スクリプトによる自動化を推進しますが、そのスクリプトのパラメータを間違えてしまったらトラブルが起きます。結局のところ最終的には人であり、人はミスをする前提で最悪のケースを想定することが重要だと考え、その作業の重要度に合わせて、その部分の掘り下げを行う取り組みを行っています。

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