導入事例001. Azureを軸としたパブリッククラウドへ

Azureを軸としたパブリッククラウドへ

BACKGROUND

背 景

Microsoft Azure Site RecoveryによるDR(Disaster Recovery)方式
へ変更。万が一の災害発生に備えDR切替訓練により手順検証と切替時間の測定を行う。

Microsoft Azureを軸としたパブリッククラウドへの移行に伴い、Windows Server OS 標準機能のHyper-V レプリカで実装していたDR(Disaster Recovery)環境を、ASR(Azure Site Recovery)で、Microsoft Azure 上の東西拠点間でレプリケーションする方式に変更することになった。
この変更により災害発生時におけるDR環境への切替時間が大幅に増加しないだろうか。切替後のバックアップサイトでの運用は問題なく回るか不安がある。DR切替訓練をしたいが本番環境を利用するリスクがある。「安全」にDR切替訓練はできないだろうか?

PROBLEM

問題・課題

DR環境への切替手順(切替時間)、切替後の運用手順については、切替訓練を行い検証することで、手順の信頼性が担保できると共に、切替時間の想定ができるようになります。
そのため、課題となるのは「安全」にDR切替訓練を実施することに尽きます。
主に次のようなポイントが課題として挙げられます。・メンテナンス時間内にすべてのテストが完了すること・本番環境のデータを書き換えないこと・確実に元の状態に戻せる担保を取ること

PROBLEM SOLVING

解決実績

1. 本番環境を保全する施策

・オペレーションミス対策として、本番環境はテスト実施前にバックアップを取得した。
・DR環境から本番環境への切り戻し時には、データの逆同期は実施しない計画とした。
・下図のとおり翌日11:00を切り戻しリミットとして定め、作業が遅延した場合においても、このリミット時間になった場合には、切替訓練は中断して、直ちに切り戻し作業を開始する計画とした。

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