BACKGROUND
背 景
長年培われた複雑な運用業務を自動化することで、誰でも一定の作業品質を担保
社内のシステム運用作業において、長年にわたり業務改善を行い、手作業で行っていたことをEXCEL(VBA)、UNIXシェル、Windowsバッチなどでツール化する対応は多いと思います。
これにより、手作業部分の削減は行われてきたものの、ツールの数が肥大化し運用業務全体が複雑化する新たな課題が発生してきております。定常的運用作業においても複数のツールを使いこなすノウハウが必要となり、作業品質や作業時間に大きな工数が発生してしまい、逆にコストが増えているといった本末転倒になる事象が多発しております。
PROBLEM
問題・課題
定常運用作業において、各手順ごと作業手順書があるものの、複数のツールを使いこなさなければいけないため、長年作業していることによるノウハウがあるかないかで、作業品質や作業時間に大きな差が生まれている。①熟練要員と新規要員で、作業品質・作業時間に大きな差がある。
②多くのツールと手順が存在するため新規作業員が立ち上がるために長い時間が必要となっている。
③一つの作業に複数のツールを使うため、ツール間の作業ロスが発生していた。
④品質を担保するために熟練作業員を多く抱えるためコストがかかっている。
PROBLEM SOLVING
解決実績
運用作業ごと、一つのシナリオを作り、そのシナリオが、ワンオペレーションで自動的に最後まで完結するよう、RPA(WinActor)にて自動化し、上記の課題をすべて解決しました。
①長年のノウハウが必要な考えなくて選択する作業をなくした。
②異なる使用方法のツールをRPA(WinActor)でつなげて一つのツールにした。
③複数のツールのつなぎ目をなくし、ワンオペレーションで一つの運用作業が完結するようにした。
④複雑な作業を手順をRPA(WinActor)に覚えさせ、作業項目を減らし、簡単なオペレーションで完結するようにした。
SPECIAL INITIATIVES
「情シスチームB」としての特別な取り組み
技術者を提案するだけではなく、コスト面も考慮して、一つのアドバイスで自分たちだけで解決できる仕組みの提案を行った。これにより簡単な業務は、自分たちで自動化し、業務効率を上げることができる。また、今後大きなシステム導入のときは、業務内容を理解しているため、より身近な提案ができるパートナーとして関係を築くことができた。
《参考》
RPAとは「Robotic Process Automation /ロボティック・プロセス・オートメーション」の略語で、ホワイトカラーのデスクワーク(主に定型作業)を、パソコンの中にあるソフトウェア型のロボットが代行・自動化する概念です。日本国内では2016年からRPAという言葉が使われ始め、その分かりやすさや、即効性から2017年には大ブームが始まりました。今では、RPAは、AIやIoTと並び、現在最注目ITワードとなりましたが、RPAという単語は耳にしたことはあるがRPAの深い知識は無
いという方や、AIとRPAの違いや関係性が分からない、という方も、まだまだ多い段階です。
コスト削減や、ミス削減はもちろん、働き方改革の即効薬としても期待されるRPAです。また、AIと組み合わせたて高度な自動化や完全自動化が実現できます。