導入事例003. 「必要な保守」と「不要な保守」

「必要な保守」と「不要な保守」

BACKGROUND

背 景

「必要な保守」と「不要な保守」その判断は技術力だけではできない

■システム保守ってどんな仕事ですか?
システム運用とシステム保守という2つの業務があり、よく一緒に捕らえられてしまいますが大きく違いがあります。
システム運用は日々のルーティンワークが多く、システム保守は障害発生時の対処やなんらかの問題が発生した場合の改善が担当業務になります。

■問題解決や改善の難しさってなんですか?
一番むずかしいのが、この問題は課題とすべきか?の調査です。つまり、問題は発生した時に「改善の必要性があるか」を調査すること
得に調査精度とスピードだと思います。「必要な保守」と「不要な保守」その判断は技術力だけではできない

PROBLEM

問題・課題

問題が顕在化した時のシステム影響(ユーザー影響)リスク、顕在化する可能性、暫定策のある・なし、問題解決にかかるコストと期間の見込みを調査して、問題を改善するべきかどうかを判断する必要があります。半年後にリプレース予定のシステムに対して、一年かかる見通しの改善は行いませんよね。
これが「必要な保守」と「不要な保守」の当たり前の判断なのですが、複雑化するシステムにおいては、この判断が実はとても難しいのです。無意味な改善を行い、無駄なコストを使い、結果システムを不安定にしてしまう保守作業を行ってしまうことは珍しいことではないのです。

PROBLEM SOLVING

解決実績

システム設計書においては、ユーザー観点の情報を多く記載するようにしています。
システム稼働時間、利用ユーザー、システム重要度、繁盛期や閑散期、停止可能時間帯などの情報です。H/WやS/Wのメーカー保守期限なども重要な情報です。問題発生時には、問題そのものの改善方法の調査と合わせて、このような情報を元に総合的に「改善する/しない」を判断します。また、予防保守として1~2年後の保守切れを見越したバージョンアップ計画が必要であるか定期的に棚卸しを行います。私たちは、このような保守に必要な準備作業をメニュー化して定期的に実施します。保守作業というと、いわゆるバグ発生!となってからの対応が多いように思えますが、バグを発生させない予防保守や改定保守作業の方が実は重要でかつ効率的であり、サービスの継続利用、コスト削減効果は高いのです。

SPECIAL INITIATIVES

「情シスチームB」としての特別な取り組み

・保守目的をチーム内に浸透させ、目的に対して本当に良い保守活動を推進する。(最高の効率化)
・無駄な保守作業は行わない。(利益を損なわない取り組み)
・チームマネジメントによる要員のモチベーションアップと目的の共有により、新しい保守スタイルの創造や提案活動の活性化。